「バードフレンドリー®コーヒーって?」「どこで買えるの?」
お店でコーヒーを選んでいるとき、鳥とコーヒー豆が描かれたこのような緑のマーク☟をみたことがありませんか?
このマーク、一体なに??
今回は、「環境と鳥にやさしい」バードフレンドリー®コーヒーを紹介します。
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バードフレンドリー®コーヒーとは

バードフレンドリー®コーヒーは、渡り鳥たちが休息する森を守るために生まれた、「環境と鳥にやさしい」コーヒーです。
渡り鳥の減少はコーヒーが原因?!
「渡り鳥たちが減っている・・・。」
1990年代後半、専門家たちは北米と中南米を行き来する渡り鳥の数が減少していることに気づいたそうです。
そこで、渡り鳥を調査研究するために設立された「スミソニアン渡り鳥センター」(アメリカ)が調査を進めると、ある事実が明らかに・・・
渡り鳥が減っているのは、コーヒー農園が原因のひとつになっていたのです。
森林を切り開いてコーヒー農園に
かつてコーヒーは、熱帯の森林の木陰を利用して育てられ、手摘みで収穫されてきたといいます。
その伝統的な栽培方法は、「シェードグロウン(木陰栽培)」と呼ばれています。
でも、近年では森林を切り開いて大規模な農園をつくり、機械を使って収穫が行われるように。低コストで大量のコーヒーを生産するためです。
その結果、渡り鳥たちの休息地となっていた森林は、次々と失われていきました。
1杯のコーヒーが渡り鳥たちの休息地を守る
そこで、スミソニアン渡り鳥センターは、鳥や森にすむ生き物たちを守るため、コーヒーの認証制度をつくりました。
それが、バードフレンドリー認証です。
バードフレンドリー認証は、環境を守りながらコーヒーを育てる伝統的なシェードグロウン、かつ有機栽培でつくられたコーヒーのみに与えられるもの。
バードフレンドリー®コーヒーを買うことで、生産農家の生活を支えつつ、森林伐採を防ぎ、渡り鳥たちを守ることができます。
また、コーヒーから生まれた収益の一部は、スミソニアン渡り鳥センターを通じて、世界中の渡り鳥保護のために使われているそうです。

ページトップの写真は、米メリーランド州の州鳥で、メジャーリーグベースボール「ボルチモア・オリオールズ」のチーム名の由来にもなっている、Baltimore Oriole(日本名:ボルチモアムクドリモドキ)。
ボルチモアムクドリモドキは、森林破壊などの影響で、1970~2017年までの間に42%も減少してしまったそうです。
バードフレンドリー®コーヒーを買うことで、このような鳥たちを救うことができます。
Photo by Skyler Ewing from Pexels
バードフレンドリー®コーヒーが買えるお店
日本では、カルディコーヒーファームや小川珈琲などで、バードフレンドリー®コーヒーを販売しています。
カルディコーヒーファーム
カルディでは、コーヒーを通して「地球のために考え、できることから実行する」という思いのもと、2006年からバードフレンドリー認証コーヒーを取り扱っているそうです。
焙煎コーヒー「バードフレンドリー®ブレンド」やドリップコーヒーを全国のカルディのお店で販売しています。

小川珈琲
1952年創業、京都発のコーヒー専門店「小川珈琲」。
小川珈琲は、2005年に日本で初めてバードフレンドリー認証コーヒーの販売をスタート。
「一杯のコーヒーからできること」として、地球環境を守る活動や、持続可能な社会を保つ活動に積極的に取り組んでいるそうです。
小川珈琲では、「バードフレンドリー®ブレンド」のほかに、フェアトレード認証コーヒーも全国のスーパーマーケットなどで販売しています。
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参考サイト
- CONCEPT|バードフレンドリー®コーヒー公式サイト
- 取り組み|キャメル珈琲グループ
- 小川珈琲 SDGs宣言|小川珈琲
- Steep Declines|State of the Birds 2019