体脂肪を燃焼させるためにはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動をすること、というのは一般的によく知られていることですよね。
一方で、体脂肪を効率よく減らすには筋肉を鍛えること、というのは意外と見落とされている点ではないでしょうか。
エネルギー消費と体脂肪、筋肉の関係とは⁈
「基礎代謝」が消費エネルギーの6割を占める
エネルギーの消費には、基礎代謝と身体活動量、食事誘発性熱産生の3つがあります。
基礎代謝とは心臓を動かしたり呼吸をしたりすることで消費されるエネルギーのことで、起きているときも寝ているときも “自動的に” 消費されるものです。
身体活動量とは生活や運動などで体を動かすことにより消費されるエネルギーのこと。そして、食事誘発性熱産生とは食べたものを消化・吸収する際に消費されるエネルギーのことです。
これら3つの消費のうち、最も多くエネルギーを消費するのが基礎代謝です。体格や運動量、食事内容などにもよりますが、一般的に基礎代謝は消費エネルギーの6割程度を占めると言われています。
エネルギー消費量

つまり、効率よく体脂肪を減らすためには基礎代謝を上げることがポイントになるというわけです。
では、どうすれば基礎代謝を上げることができるのでしょうか。
筋肉は脂肪の約3倍のエネルギーを消費する
筋肉の基礎代謝量は1kgにつき13kcal(キロカロリー)/1日、脂肪の基礎代謝量は1kgにつき4.5kcal/1日です。
つまり、筋肉は脂肪の約3倍のエネルギーを消費するということ。筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、効率よく体脂肪を減らせるというわけです。
体脂肪の燃焼に有酸素運動が効果的なのはもちろんですが、筋力トレーニングで筋肉を鍛えることも重要なポイントであるということですね。
参考文献
- 眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話|土田隆(監修)日本文芸社
- 身体活動とエネルギー代謝|e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 加齢とエネルギー代謝|e-ヘルスネット(厚生労働省)