「コーヒーを飲むと眠れなくなる」とはよく言われますよね。
コーヒーを飲むとなぜ寝つきが悪くなるのでしょうか。コーヒーと睡眠の関係とは?!
カフェインが脳を覚醒させる
コーヒーを飲むと眠れなくなるのは、コーヒーに含まれるカフェインが脳を覚醒させてしまうからです。
カフェインには、睡眠を促すアデノシンという脳内物質の働きを妨害する作用があります。アデノシンが妨害されると、覚醒作用のあるヒスタミンという物質が放出されやすくなるのです。
実際に、就寝の1時間前と3時間前にコーヒーを1杯ずつ飲むと、眠りにつくまでの時間が10分長くなり、睡眠時間が30分短くなるという研究結果もあるようです。
逆に「眠気を覚ましたい」というときは、コーヒーを1杯飲むと覚醒のスイッチが入るので有効です。
夕方以降はデカフェがベター
血中のカフェイン濃度が半分になって効き目が薄れるまでに、約4時間かかると言われています。
つまり、スムーズな入眠を妨げないためにも夕方以降のカフェインの摂取は控えたほうが良いということ。
もし、寝る前にどうしてもコーヒーの香りを楽しみたくなったときは、カフェイン抜きのデカフェを選んだほうが良さそうです。
また、カフェインはコーヒーのほかにも緑茶や紅茶などにも含まれているので注意が必要です。
参考文献
- スタンフォード式 最高の睡眠|西野精治(著)サンマーク出版
- 眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話|西野精治(監修)日本文芸社