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キリスト教の「カトリック」と「プロテスタント」の違いは?分かりやすく解説

キリスト教に「カトリック」と「プロテスタント」があるというのは知ってるけど、何が違うのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回のテーマは「カトリックとプロテスタント」です。

カトリックとプロテスタントの違いは?

カトリックとプロテスタントの主な違いをざっくりとまとめると、下記の表のようになります。

カトリックプロテスタント
始まり11世紀16世紀
信者数約10億人約4億人
分布西ヨーロッパ、南米に多いイギリス、ドイツ北部、北欧、北米、オーストラリアに多い
組織ローマ教皇を頂点とするピラミッド型教派ごとに独立
教会豪華シンプル
聖職者の呼び方神父牧師

カトリックは「ピラミッド型」、プロテスタントは「独立型」

カトリックはローマ教皇を頂点とするピラミッド型の組織です。一方のプロテスタントは、「神の前では皆平等」と考えているので階級などはありません。

カトリックは「神父」、プロテスタントは「牧師」

聖職者のことをカトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」と呼びます。

「神父」になれるのは独身の男性のみ。「牧師」は結婚も認められていて、女性でもなることができます。

カトリック教会は「豪華」、プロテスタント教会は「シンプル」

カトリック教会はステンドグラスや絵画、彫刻などで飾られた豪華なつくりの教会が多いのに対し、プロテスタント教会は装飾がなくシンプルなつくりになっています。

海外の観光名所になっているような教会は、そのほとんどがカトリック教会です。

プロテスタントは16世紀にカトリックから分裂して誕生

プロテスタントは16世紀に起こった宗教改革によって、カトリックから分裂する形で誕生しました。

宗教改革が起こったきっかけは、カトリック教会が神聖ローマ帝国(現在のドイツ)で「免罪符」を売り出したこと。教会は資金作りのため、「免罪符を買えば罪が許される」と人々に高額の寄付を求めました。

そんな教会のやり方に対して異を唱えたのが、ドイツの神学者マルティン・ルター。ルターは「免罪符のことなんて聖書に書かれていない」と抗議し、「聖書に書かれていることのみを信仰とすべき」と訴えました。

教会のやり方に不満を募らせていた人々が次々とルターを支持し、その後大きな改革運動に発展しました。この改革運動に参加した人々は「プロテスタント(抗議する人)」と呼ばれ、それがプロテスタント教会誕生のきっかけとなったのです。