普段 Amazon や楽天で電子書籍を買っているけど、そういえば、電子書籍って図書館で借りれるの?読むのに専用の端末とか必要なの?
今回は、このような疑問をお持ちの方に、電子書籍の貸出サービスを行っている図書館、「電子図書館」の利用方法を紹介します。
無料で借りることができて、専用の端末も不要。ネット環境があれば誰でも利用できる、とても便利なサービスですよ。
電子図書館は日本でも増えてきている
電子書籍を貸してくれる「電子図書館」は、すでに欧米では、スタンダードとなっています。
アメリカの公共図書館における電子書籍サービスの導入率は、なんと90%以上。それに対して、日本における導入率は、わずか5%程度です(OverDrive Japanによる)。
でも最近では、電子書籍の利用者拡大に伴い、日本で電子書籍の貸出サービスを行っている公共図書館も徐々に増えてきています。
電流協(電子出版制作・流通協議会)によると、2020年1月1日現在、電子書籍貸出サービスを実施している図書館は、全国に88館あるそうです。
お近くの図書館で電子書籍貸出サービスを行っているかどうかは、こちらの資料☟でご確認いただけます。
公共図書館 電子図書館サービス 実施図書館(2020年1月1日現在)(PDF)|電子出版制作・流通協議会
電子図書館のココが便利
- 図書館に行かなくていい
「本を借りたいけど、仕事や育児で図書館に行く時間がない」という方には、便利なサービスですよね。
また、借りた本は、期限がくると自動的に返却されるので、「返しに行くの、うっかり忘れてた」なんてこともありません。
- PC・タブレット・スマホで読める
タブレットやスマホがあれば、すぐに読むことできます。電子書籍を読むのに、面倒なダウンロードやインストールも不要です。
- 24時間利用できる
24時間365日、いつでも好きなときに、本を借りて読むことができます。「急ぎで何か調べたい」というときにも便利です。
電子図書館のデメリットは?
- 図書館に行く必要がない
図書館に行く必要がないというのは、電子図書館を利用する最大のメリットです。
でも、「図書館のあの空間や雰囲気が好き」とか「本のにおいに囲まれていたい」という方には、デメリットになりますよね。
- オフラインで読めない
借りた本を読むためにはインターネットに接続している必要があります。Amazon Kindle のように端末にダウンロードして、オフラインで読めるというものではありません。
電子書籍を借りてみよう

それでは、電子図書館での本の借り方や返し方など、基本的な利用方法を紹介します。
なお、こちらで紹介する利用方法は、TRC(図書館流通センター)のサービス「LibrariE&TRC-DL」を採用している図書館の利用方法になります。
図書館サービスは、「LibrariE&TRC-DL」のほか、「Rakuten OverDrive」などがあります。
お近くの図書館がどのサービスを採用しているかは、こちらの資料☟でご確認いただけます(上記の資料と同じものです)。
公共図書館 電子図書館サービス 実施図書館(2020年1月1日現在)(PDF)|電子出版制作・流通協議会
必要なもの
端末
パソコン(Windows / Mac)、iPadやiPhone、Androidのタブレットやスマホがあれば、誰でも読むことができます。
ID・パスワード
電子書籍を借りるためには、まず図書館の利用登録が必要です。
登録済みの方は、図書館の利用者カードを持って、図書館窓口で専用のIDとパスワードを発行してもらいます。
本をさがす
読みたい本を探すには、ジャンルから探す方法と、検索ワードから探す方法があります。
ジャンルから探す
好きなジャンルを選択すると、選択したジャンルの資料一覧が表示されます。

検索ワードから探す
検索ワードを入力して検索することができます。詳細検索では、資料名、著者名、出版者名など条件を指定して検索することができます。

本を借りる

「借りる」ボタンを押すと、本を借りることができます。
本によっては、試し読みをすることができるものもあります。試し読みをしたい場合は、「試し読み」ボタンを押します。
- 予約をする
本がすべて貸出中の場合、予約をすることができます。

- 利用状況を確認する
マイページから、現在借りている本や予約している本の確認など、自分の利用状況を確認できます。
本を読む
本を借りたあと、「読む」ボタンを押すと、電子書籍ビューワが自動で開き、本を読むことができます。なお、ビューワのダウンロードは不要です。
- メモ機能
一部の本では、好きな文章に、ハイライトとメモをつけることができます。
- しおり機能
好きなページに、しおりを設定することができます。
- 音声読み上げ機能
一部の本には、音声を読み上げてくれる機能がついています。
本を返す
「返す」ボタンを押すと本が返却されます。なお、利用期限日を過ぎると自動的に返却されます。
貸出期間を延長する
まだ全部読み終わっていないときは、本の貸出を延長することができます。なお、図書館によっては延長ができない場合もあります。
以上、電子図書館の利用方法でした。
はじめて利用するときは、窓口に行ってIDとパスワードを発行してもらう必要がありますが、一度登録してしまえば、本の貸出・返却・予約・延長などは、すべて自宅や外出先でできてしまいます。
専用の端末も不要で、使い方も簡単なので、近くに電子書籍貸出サービスを行っている図書館がある場合は、ぜひ利用してみてください。
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