「運動は健康にいい」というのは、誰もが知っていることですよね。
でも、運動が “カラダの” 健康だけでなく、“ココロの” 健康にも効果を発揮するということはあまり知られていないのではないでしょうか。
軽い運動を1日10分行うだけでメンタルが強くなる
運動とメンタルヘルスの関係を調べた研究に、2017年に発表された「The HUNT Study」というものがあります。
この研究は、運動がメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすかを調べるために、ノルウェーの男女33,908人を11年にわたって追跡調査したものです。
その結果、ウォーキングなどの軽い運動を週に1時間するだけで、うつの発症リスクが12%下がるということがわかりました。
つまり、1日ほんの10分程度体を動かすだけでメンタルが改善され、うつになりにくくなるということです。
では、なぜ運動をすることでメンタルが改善されるのでしょうか。
運動することで幸福感を高めるホルモンが分泌される
運動によってメンタルが改善される理由のひとつは、体を動かすことで脳内でエンドルフィンという物質が分泌されるからだと考えられています。
エンドルフィンは脳内ホルモンの一種で鎮痛効果があるほか、気分を高めたり幸福感を得られるといった作用があります。
- 仕事がはかどらない
- 何か嫌なことがあった
- 何だか気分が上がらない
そんなときは気分転換に散歩をしたり、ジョギングをしてみてはいかがでしょうか。きっと気持ちがスッキリするはずです。
参考文献
- 超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド|鈴木祐(著)鉄人社
- Exercise and the Prevention of Depression: Results of the HUNT Cohort Study(PDF)|American Journal of Psychiatry
- β-エンドルフィン|e-ヘルスネット
ハーバード/スタンフォード/ケンブリッジが効果実証!ストレスを解消するための100の科学的メソッドを紹介。