「デートに誘っても、いっつもうまくいかないんだよね…。」
「頼むのヤダなぁ、どうせ断られるし…。」
「デートしてください。」「これお願いします。」・・・あなたはこのように、自分の求めることをそのまま口に出していませんか?
それでは「ノー」と言われる可能性が高いでしょう。でも、同じお願いでも伝え方次第で「ノー」から「イエス」に変えられるとしたら?!
今回のテーマは、人の心を変える伝え方。「ノー」を「イエス」に変える3つのコツを紹介します。
今回の参考書籍はこちら☟
著者の佐々木 圭一さんはこう言っています。
「人生は、小さなものから大きなものまで、伝え方で変わります。」
伝え方のコツを身につければ結果が変わる

みんな誰もが「何となくできること」ってありませんか?
例えば、休日に友だちとバドミントンをするとき。シャトルが来たら打ち返すことくらいは、教わらなくても何となくできますよね。
でも、その中に経験者がいると、「ちょっとレベルが違うな」「勝てないな」って思うはずです。
それは、ラケットの持ち方やステップの仕方、シャトルを打つタイミングなど、上手くなるコツを知っているから。
著者は、「伝え方」もそれと同じことだと言います。誰でも話すことや書くことはできますよね。でも、伝え方のコツを知っている人は少ない。
もし伝え方のコツを身につけたとしたら、今までとは大きく結果が変わるはずです。
「イエス」に変える伝え方【3つのコツ】

「ノー」を「イエス」に変える伝え方には、3つのコツがあります。
伝え方を変えたからといって、返事が100%「イエス」に変わるとは限りません。
でも、この3つのコツを頭に入れて言葉をつくると、もともと「ノー」だったものが「イエス」に変わる可能性がグンと上がります。
① 自分の頭の中をそのまま言葉にしない
② 相手の頭の中を想像する
③ 相手のメリットと一致するお願いをつくる
① 自分の頭の中をそのまま言葉にしない
まず1つ目のコツは、「自分のお願いをそのまま口にしない」ということ。
例えば、あなたに好きな人がいるとします。何とかしてデートに誘いたい、そんなときあなたは何と言って誘いますか?
「今度、一緒にごはん食べにいきませんか?」
ストレートにこう言ったとします。
もし相手もあなたに気があるとしたら、これでもOKしてくれるかもしれません。
でも、相手があなたのことを何とも思っていなかったら・・・
「ごめんなさい、いま仕事で忙しいので…。」
と断られてしまいますよね。
このように、自分のお願いをそのままストレートに口に出しても、「ノー」と言われる可能性が高いです。
なので、お願いをするときは、口に出す前に一度立ち止まって考えることが重要です。
② 相手の頭の中を想像する
口に出す前に、「相手の頭の中を想像する」。これが2つ目のコツです。
具体的には次のようなことを考えます。
- 相手の好きなこと(もの)は?嫌いなこと(もの)は?
- 相手はどんな性格か
- お願いに相手がどう考えるか
つまり、一度立ち止まって「相手のことを考える」ということ。
相手のことを考えずに、自分のお願いを一方的に伝えたところで、「ノー」と言われてしまうわけです。
では、先ほどのデートに誘うシーンをイメージしてみましょう。
- 相手の好きなものは・・・
⇒ たしかイタリアンが好きって言ってたな
- 相手の性格は・・・
⇒ 新しいもの好きみたい
- お願いに相手がどう考えるか・・・
⇒ ストレートにお願いしても「忙しい」って言われそう
このように相手の頭の中を想像します。
そしたらあとは「どのように伝えるか」です。相手のメリットと一致するお願いをつくりましょう。
③ 相手のメリットと一致するお願いをつくる
3つ目のコツは「相手のメリットと一致するお願いをつくる」です。
相手の好きなことからつくることによって、お願いを相手のメリットに変えることができます。
- 相手の好きなものは・・・イタリアン
- 相手の性格は・・・新しいもの好き
だとしたら、こう言ってみたらどうでしょうか?
「○○においしいイタリアンのお店がオープンしたんだけどどうかな?」
そしたら相手は、
「おいしいイタリアン?ニューオープン?・・・ちょっと気になるかも…。」
って気持ちがグラつくはず。
相手が「ごはん食べに行くくらいならいいかな」ってOKしてくれれば、あなたの勝ちですよね。
相手にとっては「おいしいイタリアンのお店に行く」ことが目的であっても、あなたにとっては「好きな人とデートをする」ことになるわけですから。
① 自分の頭の中をそのまま言葉にしない
② 相手の頭の中を想像する
③ 相手のメリットと一致するお願いをつくる
参考書籍
今回はこちらの本の第2章《「イエス」に変える3つのステップ》を参考にしました。
本書ではそのほかにも、《「イエス」に変える「7つの切り口」》《「強いコトバ」をつくる5つの技術》など、誰もがすぐに実践できる伝え方のテクニックが紹介されています。
仕事も恋愛もなんだかうまくいかない。そんな現状を変えたい人におすすめの一冊です。