雷のときは「時計やアクセサリーを外したほうがいい」と、どこかで聞いたことがありませんか?
金属を外せば本当に安全なのでしょうか。落雷を避けるために気をつけるべき行動とは?!
「金属を外せば大丈夫」はウソ
「雷のときは金属を外せば大丈夫」は、まったくの迷信であることがさまざまな実験で証明されているようです。
雷が落ちやすいのは、周囲より高い場所やモノ。つまり、金属を身につけているかどうかに関わらず、公園やゴルフ場、ビーチなど広くて周りに何もないところに人が立っているような状況が危険であるということです。
木の下で雨宿りをしてはいけない
激しい雷雨が急に襲ってきたときは、思わず木の下で雨宿りをしたくなりますよね。
でも、それは絶対に避けるべき危険な行為です。木よりも人体のほうが電流を通しやすいので、木に落ちた雷が一瞬にして人体を通過してしまう危険性があるからです。
安全な場所は建物や車の中
比較的安全な場所は、建物の中や車の中。雷鳴が聞こえたらすぐに近くの建物や車に避難するのが正解です。
もし近くに避難できそうな場所がないときは、電柱や鉄塔など高い建物を見つけてください。
そして、その建物のてっぺんを「45度以上」の角度で見上げる範囲で、建物から「4メートル以上」離れたところで姿勢を低くして待つことです。
参考文献
- Newton別冊『天気と気象の教科書』|ニュートンプレス
- 雷から身を守るには|気象庁