男:「言ってくれればやるのに。」
女:「(そのくらい気づいてよね…)」
このようなケース、よくありますよね。言葉にしなくても、頭の中ではこう思っていることも多いはず。
男性と女性で、なぜこのようなすれ違いが生まれるのでしょうか。それには、男性脳と女性脳の違いが関わっているようです。
参考書籍
察してほしい女、気づかない男

男:「(言ってくれないと分からないよ…)」
女:「(そのくらい察してよ…)」
女性からしたら、男性は「言われないとやらない」。
男性からしたら、女性は「なにも言わないからよくわからない」。
なぜ男女でこのように感じ方が違うのでしょうか。
女性脳には「察する力」がある
女性脳には、子育てをするうえで何世代にもわたって培われてきた能力があるのだといいます。
それが「察する力」。
赤ちゃんは言葉を話せないし、幼い子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできなかったりします。
そんな子育てにおいて必要とされるのが、子どものちょっとした変化に気づいたり、気持ちをくみ取ってあげること。
女性にとって「察すること」は、大切な人を見守るうえでとても重要なスキルなのです。
男性脳には「察する力」がない
一方、男性脳にはそのような「察する力」が備わっていません。
だから「言われないと分からない」のです。
男性が「言ってくれないと分からないよ」とか「言ってくれればいいのに」と思うのは正直な気持ちなのです。
理解しようとする気持ちが大事
女性からすれば「察してくれない」ということは、「私のこと何とも思ってないのかな」とか「大切にされていないんだ」と感じることがあるのだそうです。
なので男性は、「言ってくれないと分からないよ」と言いたい気持ちをグッとこらえて、相手のことを理解しようとすること。その気持ちこそが大切なのだといいます。
とは言っても、男性脳にとって「察する」のは簡単じゃないですよね。
そんなときでも、「気がつかなくてゴメン」というひと言があれば、女性の反応は違ってくるのかもしれません。
話をしたがる女、話を聞かない男

男:「(いつも話が長いんだよなー…)」
女:「(話聞いてるのかな、この人…)」
延々と続く長電話や立ち話。女性っておしゃべりが大好きですよね。
「よくこんなにしゃべれるなぁ」と不思議に思っている男性も多いはず。
なぜ女性はこんなにも話をしたがるのでしょうか。
女性脳は「共感」したい
子育てはいつだって想定外のことが起こるもの。
だから女性脳には、想定外のことに対応するスキルが備わっているのだといいます。
それが「共感」です。
女性脳は、ママ友や母親などまわりの人から聞いたことを、あたかも自分が経験したことのように共感して、記憶の引き出しにしまい込むことができるのだそうです。
そうすることで、子どもや自分に何か思いもよらないことが起きたときに、そのときの記憶を引き出して対応することができるのです。
ほんのささやかな出来事であっても、話したり聞いたりして共感し合いたい。そして安心したい。
それが女性たちのおしゃべりの正体というわけです。
男性脳は「解決」したい
一方、「共感」するためではなく、「解決」するために話をするのが男性脳。
だから、延々と続く女性のおしゃべりに対して「何てことない話をなんでこんなに長々と…」とか「そんな最初から全部話さなくても…」と感じるのが正直なところなのです。
話を聞いてあげるだけでOKかも
男性としては、「じゃあ、こうしたらいいじゃん」とか話をすぐ結論に持っていきたくなるかもしれません。
でも女性からしたら、アドバイスをしてもらいたいわけではなく、ただ話を聞いてもらいたい、共感してもらいたいだけなのかもしれません。
うなずきながら話を聞いてあげたり、逆にささやかな出来事をたまに話してあげる。それだけでも女性脳は癒されるのだそうです。
参考書籍
- なぜ、「よかれ」と思った一言が妻を怒らせるのか
- なぜ、いつまでも昔のことを持ち出して責めるのか
その答えを知りたいすべての人におすすめの本です。脳科学者である著者が、男女脳の違いからくる夫婦のすれ違いを解説してくれています。