「モントリオールってどんなところ?」
「おすすめの観光スポットは?」
カナダ東部のケベック州にある街、モントリオール。
今回はガイドブックとは違ったアプローチで、モントリオールの魅力をお届けします。
Bon voyage!「よい旅を!」
モントリオールって、どこ?

カナダの都市でもバンクーバーやトロントならどこにあるか何となくわかりますよね。
でも、モントリオールってどのへんにあるかわかりますか?
ケベック州最大の都市
モントリオールはカナダ東部のケベックという州にあります。そのケベック州で最大の都市がモントリオールです。
場所はトロントのさらに東。地図でニューヨークからまっすぐ北に目線をたどっていくと見つかります。
北米のパリ?
「Montréalってよくみると、eのうえにチョンってついてない?あれなに?」
そう、実はこれは英語ではなくて、フランス語なんです。なぜならモントリオールのあるケベック州はフランス語が公用語になっているから。
たしかに街を歩いているとフランス語がきこえてくるし、旧市街は「ちょっとパリっぽい。」という感じがします。
「なんでフランス語なの?」と聞かれると、長い歴史の話が始まってしまうので、簡単に言うと「フランス人が開拓した街だから」です。
1535年にフランス人のジャック・カルティエという人が、現在のモントリオールにたどり着き…Zzz。
もっとフレンチカナダの歴史を知りたい方は、こちらを読んでから戻ってきてくださいね☟
現代カナダに今も息づく「ヌーベルフランス」の文化 | ナショナル ジオグラフィック
モントリオールといえばこれ!
パリといえば「エッフェル塔」、シドニーといえば「オペラハウス」など、有名な観光地はどこも、「~といえば〇〇」というシンボルのようなものを持っていますよね。
じゃあ、モントリオールといえば?…やっぱりこれでしょう!
ノートルダム大聖堂
La Basilique Notre-Dame

ノートルダム大聖堂は、旧市街にある街のシンボル的存在の教会です。
モントリオールに来たら必ずといっていいほど、みんなが訪れる場所でしょう。この聖堂は1829年に建てられたもので、ネオゴシック様式という建物なんだそうです。
ここは、1994年に歌手のセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたことでも有名です。
「なぜ、セリーヌ・ディオン?」って思った方もいますよね。Céline Dion、eのうえにチョンがついてます。あれ?ということはフランス語?
そうなんです、実はセリーヌ・ディオンは、モントリオール近郊で生まれ育ったんです。ケベックではそれはもう神のような存在です。
「セリーヌ・ディオンって誰?」という方はこちらをご覧ください☟
彼女の代表曲「My Heart Will Go On」です。レオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」という映画の主題歌になりました。
(歌は2:40くらいから始まります。)
モントリオールで歩きたい通り
街の雰囲気を感じるためには、やっぱり歩いてみるのが一番ですよね。
ここでは、モントリオールのあらゆる通りを練り歩いた筆者が選ぶ、「この通りを歩けば、モントリオールがわかる!」というストリートを紹介します。
テーマは、「歴史」「アート」「自然」です。
「歴史」を感じる通り
Rue Saint-Paul

歴史のまち、モントリオールを感じるならサン・ポール通りを歩きましょう。ここは旧市街のメインストリートで、モントリオールでもっとも歴史のある通りです。
古い建物に囲まれた石畳の通りを歩くと、まるでパリを歩いているような気分に。おしゃれなブティックやカフェが多いので、歩いているだけで楽しめますよ。
観覧車をはじめ、ジップラインやクルーズ、夏にはビーチ、冬にはアイススケートなど、さまざまなアクティビティが楽しめる人気スポット。

いろいろな種類のデザートクレープやお食事クレープのほか、スープやサンドイッチ、チーズフォンデュなど、豊富なメニュー。

看板メニューのパニーニがおいしいカフェレストラン。新鮮な野菜を使った、彩り豊かでヘルシーなメニュー。

1920年代に建てられた、カナダロイヤル銀行のオフィス跡地を再利用したおしゃれなカフェ。

19世紀に建てられたブリティッシュ・エンパイア・ビルに入っている、おしゃれな佇まいのカフェ。
メープルシロップ、メープルティー、メープルキャンディーなど、あらゆるメープル製品を取り扱うメープル専門店。Érableは「メープル」という意味。
カナダといえば「メープル」をイメージする方、きっと多いですよね。メープルは国旗のデザインにもなっています。

でも実は、カナダ産メープルシロップの約90%は、ケベック州で生産されているんです。カナダ産=ケベック産と言っても過言ではありません。
「アート」を感じる通り
Boulevard Saint-Laurent

サン・ローラン通りを歩いていると、いくつものストリート・アートに出会います。壁に描かれた作品や、通りに描かれた作品など。
夏になると通り周辺で、MURAL Festivalというアートフェスティバルが行われ、エリア一帯がアート作品でいっぱいに。
そう、モントリオールはアートのまちでもあるんです。

1928年創業の老舗デリで、いつも行列ができるモントリオールでいちばん人気のスモークミート専門店。

秘伝のスパイスが効いた肉厚のサンドイッチは、食べ応え抜群。

モントリオールの定番グルメ、プーティンの人気店。30種類以上のオリジナル・プーティンが食べられる。

ちなみにプーティンは、フライドポテトにグレイビーソースとチーズカードをかけたケベック発祥のファストフード。

1919年創業のフェアモント ベーグルは、モントリオールベーグルのルーツといわれる老舗ベーカリー。

フェアモント ベーグルと並ぶ人気ベーグルショップ。系列のカフェもある。
日本のカフェでよく見かけるベーグルは、ニューヨークスタイルのもの。モントリオールベーグルは、生地が細くて穴が大きめです(写真右)。

はちみつを加えたお湯でゆでたあと薪窯で焼き上げるので、ほんのり甘くて、もっちりとした食感です。
緑に囲まれたパティオがすてきな雰囲気の隠れ家カフェ。
人気ベーグルショップ、サン・ヴィアタール系列のカフェ。
「自然」を感じる通り
Parc du Mont-Royal

通りというか公園ですが…。ダウンタウンから歩いてすぐのところにある、モン・ロワイヤル公園はローカルの人たちの憩いの場です。
公園を歩いていると、こんなにかわいいリスたちに出会えますよ。

都会のなかに小さな山がある。これが自然のまち、モントリオールの魅力のひとつです。
ちなみにこの公園には、ダウンタウンを一望できる展望台があって、そこから見える景色はこんな感じです☟

1860年に創立された、カナダで最も歴史のある美術館。40,000点を超えるコレクションが展示されている。

病気やけがを治す力を持つといわれた奇跡の人、アンドレ修道士によって1904年に建てられた礼拝堂。

フランス伝統のスイーツのほか、クロワッサンやデニッシュなどのパンも扱うパティスリー。

モントリオール周辺に20店舗以上ある、ローカルに人気のベーカリー。おみやげにもピッタリのかわいいフルーツジャムなどを豊富にそろえている。
【MAP】今回登場した通り&お店
モントリオール(カナダ)のガイドブック
「モントリオールについてもっと知りたい!」という方、モントリオールへのアクセスや交通機関、そのほか基本情報を知りたい方におすすめのガイドブックです。
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