近頃はオフィスワークや在宅勤務などで、日中あまり外に出ることがないという方も多いのではないでしょうか。
でも、健康をキープするためには毎日少しずつでも太陽の光を浴びる時間をつくりたいもの。なぜなら、日光を浴びることによって体内で「ビタミンD」がつくられるからです。
ビタミンDは骨を丈夫にする&免疫力を上げる
皮ふに紫外線があたると、皮ふに蓄積されているコレステロールをもとにビタミンDがつくられます。
ビタミンDの主な働きはカルシウムの吸収を助けること。カルシウムは丈夫な骨や歯をつくったり、筋肉を動かしたりするのに必要な栄養素です。
牛乳やチーズ、小魚などに豊富なカルシウムですが、そのままではカラダへの吸収があまり良くありません。そこで、体内への吸収を助けてくれるのがビタミンDなのです。
さらに、ビタミンDには免疫力を高める働きもあることがわかっています。免疫力が上がれば、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくいカラダに。
つまり、日光を浴びることが病気に強いカラダづくりにつながるということです。
毎日15分の日光浴で丈夫なカラダづくりを
ビタミンDは年齢を重ねるごとに減少していきます。
そのため、日光を浴びない生活を続けているとビタミンD不足になりがちに。食事からも摂れますが、穀物や野菜には含まれず、肉類にもほとんど含まれないので、意識的に摂らなければ不足してしまいます。

ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収がうまくいかず、骨粗しょう症(骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気)の原因にも。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので体内に蓄えることができます。毎日15分程度の日光浴と食事によってビタミンDを蓄えて、丈夫なカラダづくりを目指したいところです。
- 眠れなくなるほど面白い 図解 免疫力の話|石原新菜(監修)日本文芸社
- 食べても太らず、免疫力がつく食事法|石黒成治(著)クロスメディア・パブリッシング
- 世界一やさしい!栄養素図鑑|牧野直子(監修)松本麻希(イラスト)新星出版社