「ミニトマトづくりに挑戦してみよっかな。」
「でも、どうやって育てればいいの?用意するものは?」
今回のテーマは、おいしいミニトマトの育て方。
プランター栽培なら、日当たりさえ良ければマンションのベランダでも、かんたんにおいしいミニトマトが育てられますよ。
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プランター栽培のメリット

おウチのベランダで気軽に始められるのが、プランター栽培の良いところ。気軽さのほかにも、いくつかのメリットがあります。
プランター栽培のメリットは?
病害虫の心配が少ない
せっかく大事に育てたトマトを虫に食べられたらガッカリですよね。
プランター栽培なら、毎回新しい土を使ったり、古い土でも消毒して使えるので、病害虫に実を食べられてしまう心配が少ないです。
移動させることができる
おいしいトマトを育てるには日光がとても大切!
プランター栽培なら、日当たりのいい場所を求めて移動させるのも簡単ですよね。
水やり
プランターでは、土が乾きやすいため水やりの手間がかかります。土がたっぷり入る大きめのプランターを用意しましょう。
鉢の温度上昇
夏は鉢内の温度が高くなりすぎないように注意が必要です。すのこを敷くなどして、暑さ対策をすればバッチリです。
おいしいミニトマトの育て方

それでは、ミニトマトの育て方を順にみていきましょう。
まずは、植えつけと収穫時期の目安、事前に用意するものを確認します。
植えつけ | 収穫 | |
---|---|---|
比較的あたたかいエリア (四国、九州、沖縄など) | 4月中旬~5月上旬 | 6月中旬~9月上旬 |
比較的涼しいエリア (北海道や東北、北陸など) | 5月下旬~6月中旬 | 7月中旬~10月上旬 |
その他エリア | 4月下旬~5月中旬 | 6月下旬~9月中旬 |

苗は、第一花房(だいいちかぼう:株に最初につく房状の花のこと)に花かつぼみがついているものを選びます。
直径、深さともに30センチ程度で、容量が15リットル以上のもの。
トマトは根が深く張るため、深さのある大きめのものを選びます。
元肥(もとごえ)入りの市販の野菜用培養土。
鉢底石は通気性や水はけを良くします。ネット入りのものを使うと片付けのときにラクチンです。
長さ180センチ~200センチ、太さ2センチ程度のものを3本。

植えつけ
植えつけは遅霜(おそじも:気候があたたかくなってから降りる霜)が降りなくなってから行います。遅霜にあうと苗が全滅してしまうことも…。
- 鉢底に鉢底石を敷き、培養土を入れる。
- 培養土を入れたら(プランターの縁から1~2センチ下まで)、真ん中に苗を入れるための穴を掘る。ジョウロで穴にたっぷり水を注ぐ。
- 植え穴に苗を入れたら、株がぐらつかないように、手のひらで株元を軽く押さえる。

支柱立て
トマトは成長すると草丈が1.5メートル以上にまで大きくなります。株が倒れないように、植えつけと同時に支柱をしっかりと立てます。
- 株から約10センチ離したところに、3本の支柱をしっかりと土にさす。
- 上から約10センチのところで、3本の支柱をひもでしばって固定する。
- 茎にひもをかけ(花房があるところは避ける)、ひもを数回ねじってから支柱に結びつける。

水やり
プランターは土の量が限られているので、こまめな水やりが欠かせません。
土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。植物は、午前中によく水分を吸収するので、水やりは午前中にするのがいいそうです。
わき芽かき
わき芽(主枝につく葉のつけ根から出る芽)は、小さいうちにすべてつみ取ります。
わき芽をかくと栄養が実に集中して、おいしいトマトが出来やすくなります。

誘引(ゆういん)
重さや風で株が倒れてしまうのを防ぐために、伸びた茎をひもで支柱に結びつけます。
花芽を傷める原因になるので、花房のすぐ上や下を避けるのがポイントです。
人工授粉
第一花房が開花したら、人工授粉(筆で花全体を軽くなでる)をして確実に着果させます。
第一花房の花にしっかりと実がつかないと、茎や葉ばかり伸びて実つきが悪くなるそうです。

追肥(ついひ)
第一花房についた実が大きくなり始めたら、追肥をスタートします(2週間に1回くらい)。
追肥は、ひとつかみ(約10グラム)の化成肥料を株元にばらまきます。同時に水やりをすると肥料分が溶けるので効果的です。
摘心(てきしん)
トマトは放っておくとどんどん背が高くなります。主枝が支柱のてっぺんまで届いたら茎の先端を切ります。
摘心をすることで、養分が実に回って実が大きく育ちます。

収穫
ヘタの近くまで赤く色づいたら収穫のタイミングです。
完全に熟したものからハサミで付け根から切り取ります。朝どりすると糖度が高くて、おいしいトマトが収穫できるそうですよ。

参考書籍
今回は、プランターでのミニトマトの育て方を紹介しました。
プランターではなく庭や畑での育て方、ミニトマトだけでなく大玉トマトの育て方も知りたい方は、こちらの本を読んでみてください。
おいしく育てるポイントや注意点など、わかりやすく丁寧に説明されています。