「くもりときどき雨と、くもり一時雨の違いって?」「降水確率100%ってどしゃ降りになるの?」
みなさん天気予報は毎日チェックしていますよね。普段何気なくみている天気予報ですが、「あれ?そういえばこれってどういうこと?」って疑問に思うときがありませんか?
そこで、今回は天気予報のギモンをわかりやすく解説します。
「ときどき」と「一時」の違いは?

天気予報をみていると、「晴れときどきくもり」や「くもり一時雨」など、「ときどき」「一時」という言葉を聞きますよね。
この2つの言葉の違い、分かりますか?
現象が断続的に起き、その現象が起きる時間の合計が、予報期間の1/2 未満のとき。
なので、「晴れときどき雨」は、
☞ 基本は晴れているけど、雨が降ったり止んだり。雨の時間は1日の半分未満。
ということになります。
現象が連続的に起き、その現象が起きる時間が、予報期間の1/4未満のとき。
なので、「くもり一時雨」は、
☞ 基本はくもり。1日の1/4未満(6時間)、続けて雨が降る。
ことを表します。
- 現象が断続的に起きる
- 起きる時間は予報期間の1/2未満
- 現象が連続的に起きる
- 起きる時間は予報期間の1/4未満
降水確率100%ってどしゃ降りになる?

「明日は降水確率100%だから、どしゃ降りになるかなぁ。」
じつは、降水確率100%だからといって、どしゃ降りになるとは限りません。
降水確率は、ある決まった時間帯に1mm以上の雨が降る確率のこと。
降水確率と雨量は関係がなく、確率が高いからといって雨が強くなるというわけではありません。
つまり、降水確率が低くてもどしゃ降りになることがある、ということですね。
- 1mm以上の雨が降る確率
- 雨の強さは関係なし
1時間に1mmってどのくらいの雨?
降水確率は、ある決まった時間帯に1mm以上の雨が降る確率のこと、でしたね。
では、1時間に1mmの雨ってどれくらいの量なの?降水量って?
降水量は、降った雨がどこにも流れずに、そのままたまった場合の水の深さ。
なので、降水量1mmの雨は、降った雨がそのままたまった場合、1時間で水深が1mmになるということです。
これは、1平方メートルの容器に、1リットルの水がたまる量です。傘をささないとびしょ濡れになってしまいますね。
1時間に3~5mmの雨になると、道路に水たまりができるくらい。10mmの雨は、道路全体が水びたしになるくらいといわれています。
- 降った雨がそのままたまった場合の水の深さ。
「真夏日」ってどのくらい暑いの?

天気予報で「真夏日」と聞くと、「あ~明日は暑そうだな…。」って思いますよね?
でも、真夏日って実際何℃くらいのことを言うのでしょうか?
最高気温が30℃以上の日。
そのほか、最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」、25℃以上の日を「夏日」といいます。
ちなみに、夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜のことを「熱帯夜」といいます。最低気温が25℃以上なんて、暑くてなかなか寝れなそうですね。
では真夏日の反対、真冬日は何℃くらい?
最高気温が0℃未満の日。
そのほか、最低気温が0℃未満の日を「冬日」といいます。
- 最高気温が35℃以上
- 最高気温が30℃以上
- 最高気温が25℃以上
- 最低気温が25℃以上
- 最高気温が0℃未満
- 最低気温が0℃未満
「暖冬」ってどれくらいあったかいの?

「今シーズンは暖冬になるみたい。」
寒いのが苦手な人にとっては、暖冬と聞くと何だかホッとしますよね。
でも暖冬ってどのくらいあったかいの?
平年に比べて平均気温が高い冬(12~2月)のこと。
3ヶ月の平均気温なので、暖冬といっても寒い日が続いたりする年もあります。
ところで、「平年に比べて」とあるけど、「平年」って何のこと?
30年間の平均値。
現在は、1981年から2010年までの30年間の観測値を用いて平年値を作成。10年ごとに更新されます。
ちなみに、「冷夏」とは、 平年に比べて平均気温が低い夏(6~8月)のことをいいます。
平年に比べて平均気温が低い夏(6~8月)。
- 30年間の平均値
- 平年に比べて平均気温が低い夏
- 平年に比べて平均気温が高い冬
天気について おすすめの本
天気のことについてもっと詳しく知りたい、という方におすすめの本です。
「雲のでき方」や「雨の降り方」といった天気の基本から、「風」と「気圧」のしくみ、そして異常気象と温暖化の現状と原因についても詳しく紹介されています。
参考サイト
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