「人はなぜ働くんだろう?」「働く意味って何だろう?」
ぼくは子どもの頃、「大人ってなぜ働くんだろう?」と考えることがありました。
そして大人になった今でも、「自分は何のために働いているんだろう?」と、働く意味について考える瞬間があります。
今回のテーマは、「人はなぜ、何のために働くのか」。あなたはどう考えますか?
今回の参考書籍はこちら☟
- なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと | 佳奈 (著), 池上彰 (監修), モドロカ (イラスト)
誰かの役に立つために

人は誰かの役に立つために働きます。なぜなら、人は自分の力だけでは生きていけないからです。
自分ではできないことを誰かにしてもらう。自分にできることを誰かのためにする。そのようにして、人は互いに助け合って生きているのです。
人は誰かの仕事によって支えられている
1日のはじまりを想像してみてください。みなさん朝起きたら顔を洗いますよね。安全な水で顔を洗うことができるのは、水道局の人が水質を管理してくれているからです。
今朝は何を食べましたか?
例えば、トーストに目玉焼きに牛乳だとします。パンはパン屋さんが作ったもの、たまごは養鶏場の人が育てたニワトリが産んだもの、牛乳は牧場の人が世話をしている牛から採れたものです。
このようにわたしたちの生活は、誰かの仕事によって支えられています。パンを作って、ニワトリや牛も育ててなんて、自分の力だけではできないですよね。

1つのモノには多くの人が関わっている
「いや、パンは自分で作れるよ!」という人もいるでしょう。
でも、パンを作るには、小麦粉やイースト、塩、バターなどが必要です。もちろん水も。ボウルやオーブンだって必要ですよね。オーブンがないと自分で森に行って木を切って、火をおこさないといけません。

それに、小麦粉はカナダで作られたものかもしれません。ボウルは中国製かもしれません。塩は?バターは?
このように、世界中の多くの人が関わって1つのモノが出来上がります。
この仕事って誰かの役に立っているのかな
医師は誰かの病気を治してくれて、消防士は火事のときにすぐ駆けつけてくれます。このように「誰かの役に立っている」と感じやすい仕事もあれば、そうでない仕事もあります。
例えば、会社員などがそうです。会社員は会社(チーム)の一員として、仕事を役割分担しています。なので、一人ひとりの仕事だけをみると、役に立っているかどうかなかなか見えにくい場合があるのです。

Bさん「いいから早く仕事しろ。」
でもどんな仕事も必ず誰かの役に立っています。なぜなら、会社(チーム)全体で生み出した商品やサービスに、お金を払ってくれる人たちがいるからです。
人はなぜお金を払うのか
あなたは何かサービスを受けたり、モノを買ったりするときに値段をみますよね。そして、「いいな」と思ったらお金を払いますし、「ちょっと高いな。」と思ったら「今回はやめておこう。」となるはずです。
あなたはその値段で得られること(モノ)に納得したうえで、お金を払います。
自分ができないことを代わりにやってくれて「ありがとう」。手伝ってくれて「ありがとう」。欲しいモノを作ってくれて(売ってくれて)「ありがとう」。
人がお金を払うのは、「ありがとう」の意思表示なのです。

ちなみに会社員の場合は、会社が代表者としてお客さんから受け取った「ありがとう」を、給料としてもらっているのです。
会社のために働いているのではなく、お客さんの「ありがとう」のために働いているんだと思うと、何だか役に立っている気がしますよね。
みんな誰かの役に立てる

人は誰かの役に立つために働く。
でも「自分に一体なにができるんだろう?」「自分は誰かの役に立てるだろうか?」って思いますよね。
世の中にはたくさんの仕事があります。それに、今は存在していない新しい仕事も将来たくさん出てくるでしょう。
そして、その仕事に対して「ありがとう」と意思表示をしてくれる人がいる限り、その仕事は社会にとって必要とされているということなのです。
そう考えると、誰だろうとどんな形だろうと、きっと誰かの役に立てる気がしますよね。
あなたの得意なことはなんですか?あなたの好きなことはなんですか?
参考書籍
今回はこの本の第1章「仕事ってなんだ?」をヒントに、働く意味について考えてみました。
この本は第6章まであります。「やりたい仕事の見つけ方」「幸せに働くためには?」「AIと仕事」「勉強や学校は何のため?」など、生きるヒントがたくさん見つかります。
ぜひ手にとって読んでみてください。
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